クリスチャンパパ物語

How sweet are your words to my taste, sweeter than honey to my mouth! Psalms119:103

洗足木曜日

今日は「洗足木曜日」です。

 

洗足木曜日とは、イエス・キリストが十字架に付かれる前夜の食事の際に、弟子たちの足を洗われたことを記念する日です。

 

復活祭直前の、受難週の木曜日で、受難日の前日がこの日に当たります。

 

エスが洗足された夕食は、「最後の晩餐」とも呼ばれ、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた作品でも知られています。

 

厳密には、「最後の晩餐」という呼び名よりも「過越の食事」と呼ぶ方が正しいと思います。それは、イエス・キリスト過越の祭りにおいて十字架で死なれ、その直前の夕飯は「過越の食事」だったからです。

 

この食事の後に、イエスは捕らえられ、偽りの裁判でさばかれ、翌日の金曜日に十字架刑に処せられます。

 

この過越の食事の際に、イエスはたらいに水を入れ、弟子たちの足を洗われました。それで洗足木曜日と呼ばれるのです。

 

当時、足を洗うのは奴隷の仕事とされていました。当時の人々が歩く道は、舗装などされていない埃っぽい道路で、しかも家畜が通ることもあったそうです。しかも、人々は、靴下も足を覆う靴もなしに、サンダルのようなもので歩いていたため、足はとても汚い状態になりました。そのため、パレスチナでは洗足は必要不可欠な習慣だったのです。そして、家の主人が客をお迎えした際、しもべにその足を洗わせることは、重要なおもてなしでもあったそうです。

 

立身出世を狙い、人の上に立ち、人に仕えられることを求めていた弟子たちに、主イエスは模範を示されました。「自分たちの中で誰が一番偉いか」と言い合って彼らに対して、ご自分を低くされ、彼らに仕えられました。

 

こうして、十字架に付く前の最後の夜に、イエスは大事なレッスンを弟子たちに与えられたのです。弟子たちにとって、この出来事は、生涯に渡って思い出し続けたことの一つとなり、自分がキリストの弟子としてのあるべき姿を思わされ続けたことでしょう。