クリスチャンパパ物語

How sweet are your words to my taste, sweeter than honey to my mouth! Psalms119:103

ジョン・ウェスレーの『キリスト者の完全』を読んで

今日は、Bible College SAの公開授業に参加してきました。

 

二つあった講義のうちの一つはジョン・ウェスレーの生涯についての学びでした。配布されるノートがなかったので、耳だけで英語を理解するのは難しく、途中で諦めてKindle Unlimitedにあった彼の著書『キリスト者の完全』を読んで僕なりに学びました。笑

 

読みながら、ここまで聖さ献身主にある喜び聖化(キリストの御姿に変えられること)”を追求するクリスチャンがいたのかと、強い感銘を受けました。

 

サッカーの指導をしていた時、天井効果という考えを持っていました。一般的には違う意味合いで使われるかもしれませんが、僕としては、このような意味で捉えていました。

 

あるチームの中で一番上手な選手は、そのチーム内における天井となり、刺激を得られず、それ以上伸びづらくなる。また、それ以外の選手は、そのチームで一番上手い選手以上には伸びなくなる。つまり、チーム内で一番上手い選手がそのチームの天井となる、ということです。他の表現で言えば、「井の中の蛙大海を知らず」と言えるでしょうか。

 

チーム内における天井効果を崩すために、強いチームと闘ったり、違う世界を知るために遠征をしたりすることが効果的だと考えていました。

 

僕は、クリスチャンの世界でもこの天井効果は怒ると思います。他の教会のクリスチャンとの交流があまりない人、違う教派教団のクリスチャンとの交流がない人は、そのような現象に陥る可能性が大きいでしょう(だからと言って、どんな集会にも参加すれば良いというわけではありません)。様々なクリスチャンや教会、特に成熟した信仰者たちに出会うことは、信仰の世界を広げることにつながると思います。

 

今回、ジョン・ウェスレーの信仰について触れられたのは、僕にとって、自分の信仰の世界を広くし、その天井を高くすることにつながったと思います。

 

彼は『キリスト者の完全』でこう書いています。

 

「天地を治める王から与えられた律法は、これです。『心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ』(マルコ12:30)。唯一の完全ある善が、あなたの究極の目標であるべきです。唯一の目的としてあなたが追求することがあるとしたら、それはすべてにおいてすべてである神を喜ぶことです。たましいにとっての唯一の幸福は、それを創造された神と一つとなること、『御父および御子イエス・キリストとの交わり』(1ヨハネ1:3)を持つこと、そして『主と交わって、一つの霊とされること』(1コリント6:17)です。あなたが世の終わりに至るまで追求すべき唯一の目的は、この世で、そして永遠にあって、神を喜びとすることです。この目標にかなう限りで、他の事柄を欲しなさい。何かを愛するとしたら、それが創造者への愛につながるときです。しかし、そのひとつひとつのステップにおいて、神を喜びとすることを、あなたの目指す栄光ある目標とするのです。どんな情愛も思いも、言葉も行いも、この目標に向かうように心がけるのです。あなたが望むことも恐れることも、求めることも避けることも、何を語っても行っても、すべて、あなたの幸福を神の中に見いだすことを心がけなさい。神のみが、あなたの存在の源泉であり、唯一の目的なのです」

 

彼はクリスチャン生活を本当に真剣に捉え、すべてが神に対する愛の表現となるように、また、すべてを通して神を喜ぶように努めるべきだと語っています。彼は言葉で語るだけでなく、それを真剣に目指していたでしょう。日曜日だけでなく、聖書勉強やディボーションの時だけでなく、あらゆる時に、あらゆる場所で、彼はそれを心がけていたのだと思います。

 

使徒パウロはこう語りました。

 

私は、すでに得たのでもなく、すでに完全にされているのでもありません。ただ捕らえようとして、追求しているのです。そして、それを捕るようにとキリスト・イエスが私を捕らえてくださったのです。ピリピ3:12

 

この地上でのクリスチャンとしての歩みには、どこまで行っても、これで良いということはありません。たとえ、自分の教会内で最も成熟していたとしてもそうです。

 

“…あなたがたは、私たちの天の父が完全なように、完全でありなさい。マタイの福音書5:48

 

これが神が求めておられることです。だから、ジョン・ウェスレーはキリスト者の完全という言葉を語っているのです。完全な聖さと義を持った神によって、ますます聖化されることを祈り、目指していきたいです。