クリスチャンパパ物語

How sweet are your words to my taste, sweeter than honey to my mouth! Psalms119:103

プリムの祭り

昨日の日没から今日の日没まで、ユダヤ人たちは"プリムの祭り"を祝います。エステル記に書かれた出来事を記念したお祭りです。さて、そのプリムの祭りとはどんなお祭りなのでしょうか?

 

1. 時期

プリムの祭りは、ユダヤ暦のアダルの月の14日の日没から15日の日没まで祝われます。これはユダヤ暦で定められた日程なので祭りの日は毎年若干ズレますが、2月から3月の間に行われます。ちなみに、アダルの月は最後の月で、その次に来る月、つまり最初の月はアビブの月と呼ばれ、過越の祭りが祝われます。

 

アダルの月の13日には、断食をします。これは、エステルと当時のユダヤ人たちが断食したことを記念してのことです。

 

エステル4:16 「行って、シュシャンにいるユダヤ人をみな集め、私のために断食をしてください。三日三晩、食べたり飲んだりしないように。私も、私の侍女たちも、同じように断食をしましょう。たとい法令にそむいても私は王のところへまいります。私は、死ななければならないのでしたら、死にます。」

 

そして、エルサレムなどの城壁のある街々では15日に、テルアビブなどの城壁のない町々では14日に祝われます(エステル9:16-19)。

 

エステル9:18.19  ...シュシャンにいるユダヤ人は...十五日に休んで、その日を祝宴と喜びの日とした。...城壁のない町々に住むいなかのユダヤ人は、アダルの月の十四日を喜びと祝宴の日、つまり祝日とし、互いにごちそうを贈りかわす日とした。

 

2. 由来

エステル記にその由来があります。今から約2500年前、ユダヤ人はペルシャ帝国によって絶滅の危機を迎えていました。しかし、エステルの勇敢な行動によってその危機から逃れることができました。この歴史的出来事を記念してプリムの祭りは祝われるのです。

 

このユダヤ人絶滅の危機にエステルと共に行動したモルデカイは、自分たちが救われたを日を祝宴と喜びの日と定めました。そして、それが現在でも続いているのです。

 

エステル9:20-22  モルデカイは、これらのことを書いて、アハシュエロス王のすべての州の、近い所や、遠い所にいるユダヤ人全部に手紙を送った。それは、ユダヤ人が毎年アダルの月の十四日と十五日を、自分たちの敵を除いて休みを得た日、悲しみが喜びに、喪の日が祝日に変わった月として、祝宴と喜びの日、互いにごちそうを贈り、貧しい者に贈り物をする日と定めるためであった。

 

3. 名前

「プリム」は「くじ」を意味します。当時のペルシャの高官ハマンがユダヤ人を根絶やしにする月をくじで決めました。プリムの祭りは、このことにちなんでつけられた名前です。